百円均一ショップで買える画材をレポートします。
アクリル絵の具で絵を描いてみたい人は、まず100均で買ってみて、上達してからお値段高めの道具を揃えるのもいいと思います。
この記事で説明する項目の一覧です。
1.いろんな彩色する画材(絵の具など) |
それでは個別に解説していきます。
1.いろんな彩色する画材(絵の具など)
色鉛筆、水彩色鉛筆、クレヨン、パステル(チョークみたいなもの)、水彩絵の具、アクリル絵の具、アクリルガッシュ……などがあります。
※筆者の付近の100均(別々の系列)には油絵の具は売っていませんでした。
大きなお店なら置いているところもあるみたいです。
扱う店が少ないのは油絵の具はテレピン油(うすめ液・溶き油)や筆洗い液も必要なので、初心者にはハードルが高いからでしょうか。
2.アクリル絵の具関係の画材
アクリル画を描くのに必要なアイテムを列挙します。
番号が大きくなるにつれ、重要度は下がります。
(買っても買わなくてもいいレベル)
①アクリル絵の具
赤、青、黄色、緑、茶色、白、黒……基本色は揃えられます。
最低限、赤青黄と白さえあれば、あとは混色すれば何とかなりますので、お試しまたは予算のない方は、この4色を買ってみるという方法があります。
店によってはアクアグリーン(南の海のエメラルドグリーンみたいな色)もありました。
ほかにラメ入り、金、銀もありました。
混色の仕方は別の記事で解説していますので、よかったらどうぞ
→「混色 色の作り方の基本」
②筆
1本だけのものもあれば、数本セットのものもあります。
面相筆や平筆の大きいのは1本だけのものもありました。
セットのものは丸筆の細いものから太いもの、平筆などが3~4本でセットになっていました。
あと平筆だけ大小4本セットというのもありました。
③パレット
折りたたみ式のものが大小2種類、ペット樹脂で使い捨てタイプのものもありました。
→屋外スケッチのときは使い捨てタイプが便利です。
④紙
紙……画用紙・自由帳、スケッチブック。他にもケント紙(A4サイズ4枚入り)がありました。
キャンバス……B5サイズくらい。
板にキャンバス地を貼り付けた簡易的なもの
ツルツルしてそのままアクリル絵の具を塗っても定着しづらい場合は、表面を紙ヤスリで少し削ったほうがいいでしょう。
⑤筆洗い器(バケツ)
仕切りがあるバケツタイプのもの、分離できる小さな箱型のものなどがありました。
⑥合板
木製パネルの代用品(B4サイズ)
水張りするのに使います。木工かDIYのコーナーにありました。
⑦マスキングテープ
マスキングする用と、水張り用の2種類の使い方ができます
⑧スポイト
水を少量だけ垂らして絵の具を溶くときに便利
⑨筆拭き
雑巾、キッチンペーパー。筆洗いする前に拭うのに使います
⑩刷毛
水張りするときに紙を全面的に濡らすのに使います
(平筆を何度も往復させるより楽です)
⑪霧吹き
アクリル絵の具は乾くのが速いので、遅らせるために使います(グラデーションにしたいときなど)
⑫綿棒、爪楊枝
別に無くてもいいですが、細かい所を描くときに役に立ったりします
⑬ペインティングナイフ
ネットで見たら、品揃えとしてはあるみたいですが、実際に店舗では見かけませんでした。
画材店で買えば確実に500円~1,000円はしますので、百均で見かけたら即買いしてもいいかも。
(ただし、何度も買うものじゃないので、しっかりした良いものを買ったほうがいいという考え方もアリ)
3.注意点
1)水張りの必要性
アクリル絵の具は水を使うので、水張りしないと紙が波打ち、見た目も悪くなります。
筆者は以前、水張りをするとき、すべて木製パネルにしていたのですが、ある時から合板に貼り付ける方式の水張りにしたら、目からウロコが落ちるほど楽で、練習のときはそればっかりやっていました。
興味のある方は別記事で解説していますので読んでみてください。
→「水張りとは やり方3選」
2)耐久性に問題
百均のアクリル絵の具は耐光性、耐久性が弱いので長期保存には向きません。
あくまで入門用、初心者の練習用と割り切ってください。
またアクリル絵の具はメーカー品のものに比べたら、全体的に薄いようです。
3)とくに白は薄くて苦労する
メーカー品のに比べると白は薄くて、隠蔽力がないので、何度も何度も重ね塗りをしなくてはならず、けっこう仕上がりが汚くなります。
とくに白の細い線を引きたいときは苦労します。
白だけリキテックスやターナーなどのメーカー品を買うのもアリです。
その際は同じ白でも透明/不透明があるので、不透明の白であるチタニウムホワイトがオススメです。
まとめ
百均でほとんどの画材は買い揃えることができます。
ジェッソやメディウムなどの添加剤を試してみたいとか、少し高度な要求が出てくるまでは、ほとんど足りてしまうはずです。
基本色しか無いので、混色の勉強にもなります。
アクリル絵の具との相性、好き嫌いとかもあるので、10枚も描けば、ハマるか飽きるか、結果は出ると思います。
筆者的には是非ハマって頂いて、アクリル絵の具の楽しさ、自由さを感じて欲しいと思っています。
千円前後で始められて、一生付き合えるので、オススメですよ♪
(以上です)