風景画モチーフ別のコツ

風景画 桜の描き方 木の形、花の付き方、色などコツ3選

桜は日本らしい風景として欠かせないモチーフですよね。
でも花見客の多い場所でスケッチするのは厳しいので、とりあえず写真を撮って、それを見ながら描くというパターンが多いのではないでしょうか。
写真を見ながら描いてもなかなかそれっぽくならないときの対策として簡単なコツを解説します。
桜の描写で困っていた方は読んでみてください。

 

この記事で説明する項目の一覧です。

1.桜の木の形
2.桜の花の付き方
3.桜の花の色
4.まとめ

 

それでは個別に解説していきます。

1.桜の木の形

木の形は卵型、円すい、円柱などいろいろありますが、桜の場合はソメイヨシノが横長の卵型または傘型になります。
同じ木どうしの間隔や日当たりで実際は多種多様の形になっています。

 

 

山桜は丸型、枝垂れ桜はドーム型ですかね。
ソメイヨシノは年輪を重ねると豪快に横へ広がりますが、山桜はコンパクトに丸くまとまっています。

 

2.桜の花の付き方

ソメイヨシノを主に解説します。

桜に限らず全体的な話をすると、葉っぱの付き方は大ざっぱに分けると3種類です。
綿菓子型、熊手型、多層の富士山型の3つです。
木全体の形はたくさんの種類がありますが、葉っぱの付き方は光合成を効率よくするためにパターンが限られてくるようです。

もっとも多いのが綿菓子型で、幹からどんどん枝分かれしていった先端部分に、綿菓子みたいな形で葉っぱが付いてグループになっています。
グループどうしも固まって1つの大きなグループになり、中くらいの大きさの綿菓子型になっています。

桜の花の付き方も小さな綿菓子型がいくつも集まって中くらいの綿菓子型を形成しています。
中くらいの綿菓子がさらに集まって、全体的な綿菓子型または横長の卵型、傘型を形成します。

 

3.桜の花の色

桜色というと薄いピンクをイメージしますが、ソメイヨシノの花びらを手にとって実際に見てみると、ほとんど白なんですよね。

よってアップで描くときは薄いピンクというより、ほとんど白、またはほんの少し赤を入れるか入れないかくらいの白で塗り、光が直射当たらない部分をピンクにすると、それらしくなります。

ボールを塗るのと同じ要領で、日陰部分を薄いピンク、中間をさらに薄いピンク、日向部分をほとんど白のピンクで塗るとモコモコとした丸い綿菓子のようか形状を表現できます。

 

4.まとめ

①桜の木の形
ソメイヨシノは横長の卵型または傘型、山桜は丸型、枝垂れ桜はドーム型です。
ソメイヨシノは木どうしの間隔や日当たりなどにより、実際は多種多様な形になっています。

 

②桜の花の付き方
小さな綿菓子型がいくつも集まって中くらいの綿菓子型を形成しています。
中くらいの綿菓子がさらに集まって、全体的な綿菓子型または横長の卵型を形成します。

 

③桜の花の色
花びらの1枚1枚はほとんど白です。
日陰の部分が薄いピンクになります。中間をさらに薄いピンクで塗り、ボールを塗るときと同じ要領でピンク色の陰をつけるとモコモコとした丸っこい感じを表現できます。

 

               (今回は以上です)

 

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