画材・道具

パレットの種類(アクリル絵の具用)、100均、代用品のオススメ

2022年4月23日

パレット、アクリル絵の具用

パレットとは絵の具を出しておく受け皿、混色のための板です。
調色板という日本語もありますが、パレットと呼ぶほうが一般的です。
油絵の具と違って、アクリル絵の具や水彩絵の具は多めの水で溶くこともあるので、仕切りのあるものが多く使われます。

アクリル絵の具はほとんど薄めずにチューブから出したままで使ったり、水に溶いて使ったりといろんな使い方があります。
用途に応じて使い分けするためには、それを支えるパレットが必要ですので、どんなパレットがあるのか挙げてみます。

※あとで代用品の1番のオススメもご紹介します♪

 

この記事で説明するパレットの種類の一覧です。

1.プラスチック製で仕切りのあるもの
2.紙製で使い捨てのもの
3.家にあるもので代用する
4.木製パレット……オススメしません

 

それぞれ説明します

1.プラスチック製で仕切りのあるもの

パレット、100均

これは2種類あります

① 二つ折りなどでしっかりしたもの(上記画像の左側)
② ペット素材で使い捨てのもの(上記画像の右側)

両方とも100均で売っています。アクリル絵の具は乾くと取れなくなるので、描いている時間が2時間を超えるようだと、洗っても完全には落ちにくくなります。
新品のときは表面がツルツルしているので、まだ落ちやすいですが、爪を立てて剥がすように洗っているとそのうち表面にキズがつき、そこにこびり付いて落ちにくくなります。

上記画像の右側の「簡易パレット」はペットボトルと同じ素材のようです。
使い捨てのパレットですけど洗えば落とせますので、1枚で4~5回は使えます。
100均で4枚入りのセットで売っていました。
でも何度も洗ってると穴が空きます ^^;

 

2.紙製で使い捨てのもの

ペーパーパレット

表面がツルツルした平たい紙です。
親指を入れる穴の空いたものもあれば、単に長方形のものもあります。
お店や通販によっても違いますが、安いものだと15枚入りで200円くらいからあって、枚数や面積が増えると高くなります。
それでも何千円もするものは稀なので、大抵は500円以内で買えるはずです(送料含まず)。

洗うのが面倒という人にはオススメです。
ブロックメモみたいにノリで付いているので、使い終わったら一枚はがして捨てます。

多めの水で溶くときは仕切りがないので液だれや、流れてしまうことも考えられます。
水彩絵の具みたいな淡い描き方をする場合は水が垂れるので仕切りのあるパレットのほうがいいでしょう。

あまり水を含ませずに描くのであれば、十分に機能してくれます。

 

3.家にあるもので代用する

①ペットボトル
多めの水で溶くとき、大量に絵の具を溶いて大画面を塗るとき、ペットボトルをカットしたものが便利です。
底から5~7cmのところをカッターやハサミで切ります。
(手を切らないように気をつけてください)
底面がデコボコしていないタイプが使いやすいです。

 

②カップアイスの容器
プラスチック製であればカップアイスの容器も使えます。
プラスチック製のコップでも構いませんし、豆腐やヨーグルトの容器でもOKです。
使い終えたらしっかり洗って、プラスチック製容器包装のリサイクルにも出せます(自治体のルールに従ってください)。

 

③サランラップを板などに貼って自作する
パレット、代用
適当な大きさのダンボールや板などをアルミホイルやサランラップみたいなラップで覆い、裏をガムテープやセロテープで留めれば簡易的なパレットになります。
使用後は剥がして燃えるゴミで捨てるだけだし、洗わなくていいので楽です。
水を多めに使うときは液だれの可能性があるので適していません。
ペインティングナイフで描くとき、絵の具を混ぜるときは、平らである程度の広さが必要になります。
仕切りのあるプラスチック製のパレットではペインティングナイフが引っかかって不便なとき、この方法が便利です。

 

④陶器の皿、マグカップなど
陶器は表面がツルツルしているので、アクリル絵の具を洗い流すのを忘れても、わりと大丈夫です。
剥がせる感じで落とせるので、急いで洗い流さなくてもOKです。
スチールウール(金属たわし)でこすれば水なしでも落とせます。

難点といえば落としたら割れるとか、重いとかですかね。
使わなくなった皿でもいいし、100均で白無地のを買い求めてもいいでしょう。
とにかく洗うのが楽なのは助かります。

※100均で買った陶器の平らなお皿。
パレットの代用、陶器
※試しにアクリル絵の具の使用後、24時間放置してみましたが、スチールウールでこすったら簡単に落とせました。
水は1滴も使っていません。表面もツルツルのまま。

プラスチック製のパレットを洗うときみたいに爪を立てて、ゴシゴシやる必要もないので、楽ちん♪
急いで洗う必要もないし、本当に助かります。

筆者的には代用品はコレが1番オススメです。
削り取ったアクリル絵の具を燃えるゴミに出せば、下水に流さずにすむので環境にも優しくなります。

 

⑤その他
1)紙皿→ 使い終わりはそのまま燃えるゴミに出せます。
2)スーパーの肉や魚のプラスチックトレー
→ 色の付いていない、白いものが混色には便利です。
3)ガラス板
→陶器と同じように乾いた後でも簡単に剥がせますが、割れると厄介です。
4)牛乳パックの裏
→ 洗って、切ってという手間はありますが、使用後にそのまま捨てられます。
ただし、リサイクルするならきちんと洗わないといけないので、手間は増えますね。

 

4.木製パレット……オススメしません

木製パレット

アクリル絵の具は乾くと固まって取れなくなるのでオススメしません。
新品のうちは表面がツルツルしているのでいいかもしれませんが、キズがつくとそこから染みて取れなくなるので使わないほうがいいです。

木製パレット
折りたたみ式の木製パレット →油絵用です

初心者の方は、100均のパレットをとりあえず買って、慣れてきたり、物足りなくなったりしたら高価なものを買うという順番がオススメです。
紙製パレットに替えるのもいいですね。

 

まとめ

この記事で説明したパレットの種類の一覧です。

1.プラスチック製で仕切りのあるもの
2.紙製で使い捨てのもの
3.家にあるもので代用する
4.木製パレット……オススメしません

プラスチック製のしっかりした二つ折りタイプは、よっぽどこだわりがなければ100均のものでも十分です。
ペット樹脂の使い捨てタイプは屋外スケッチに便利です。
往復の時間と描いている時間を合計すると、家に帰って洗っても、なかなか落ちないので使い捨てタイプのほうが気が楽です。

もちろんメーカー品は値段がいい分、性能もいいはずなので100均で物足りなくなったら、少し奮発してもいいのではないでしょうか。

 

補足1
「芸大生あるある」らしいのですが、プラスチック製のパレットをアルミホイルで覆う方法があります。
使い終わりに、アルミホイルを捨てればいいのです。
プラスチック製パレットの細かい仕切りがずらりと並んでいるタイプだと、サランラップは型を付けられませんが、その点アルミホイルだと仕切りの型を再現しやすくなります。
ただし底までアルミホイルを無理やり押し込むと破れてしまいますので、そこそこにしましょう。

 

補足2
広い面積を塗るために大量の絵の具を水で溶くにはパレットではなく、ペットボトルをカットしたものや、カップアイスなどのプラスチック容器、プラスチック製コップなどが便利というのは上述の通りですが、一つ注意があります。
それは容器を画面から離しておくこと。
そうしないと筆を容器から上げた瞬間、容器の端からボトッと絵の具が落ちて、せっかく塗った別の色の所を汚してしまうかもしれません。
立て掛けて描いているときは床に落ちるかもしれないので、レジャーシートや新聞紙などを広げておいたほうが汚れ防止になります。
気をつけていても、けっこうボトってなるんですよねぇ……

 

アクリル絵の具を始めるときに道具セットを買ったほうがいいのかまとめた記事があるので、よかったらどうぞ。
→ 「アクリル絵の具セット!? 初心者には道具セットがオススメ?

 

               (以上です)

 

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