絵のアイデア・発想法

■右脳トレーニング④ アイデアマラソン。企画の練習、絵のお題にも

2021年9月30日

アイデアマラソン、右脳トレーニング

右脳トレーニング4番目も右脳を直接鍛える方法です。
絵のお題探しにも使える練習法になります。
これをやると発想がユニークになり、アイデアの幅も広がります。
何より突拍子のない、普通の人とはかけ離れた発想ができるようになります。

 

この記事で説明する項目の一覧です。

1.アイデアマラソンの概要
2.アイデアマラソンのやり方
3.アイデアマラソンのアウトプットの例
4.絵のお題、テーマ探しにもオススメ

 

それでは個別に解説していきます。

1.アイデアマラソンの概要

聞いたことのある人もいるかもしれませんが、樋口健夫氏が考案した発想のトレーニング方法です。
著書もありますが、要は毎日1つは小さな発明や改良をして、それをノートに書いて続けましょうということです。
考えつくまで寝られない縛りです ^^;

ちなみに発案者の樋口氏は毎日50個をノルマにもしており、累計40万個以上もアイデアを出してきたそうです。

 

2.アイデアマラソンのやり方

堅苦しいルールは少ないです。
やり方を整理すると以下になります。

  1. どんなに下らなくても否定しない。他人には見せないので、なるべく下らない、突拍子のないものほど楽しむ
  2. 思いついたら即メモ。後で~とか言ってるとほぼ確実に忘れて、まず思い出せません
  3. 左脳にケチはつけさせない。実現不可能とか、コスパ的にムリとか、ニーズないだろとか、左脳が出しゃばる真似はさせない
  4. 最低1日1個、思いつくまで寝られない
  5. 累計100個になるまで続ける
  6. 効果を実感したら、さらに数を伸ばす
  7. なるべくイラスト付きでメモする

要は毎日1個、小さな小さな発明や改良をするだけです。

 

3.アイデアマラソンのアウトプットの例

下らない、アホくさというアイデアでも構わないのです。
質より量が大事です。

どのくらい下らなくてもいいかの例を挙げると以下になります。

① 鉛筆に付いている消しゴムの代わりにミニ扇風機を付ける

② 電車の吊り革に強力なバネを設置すれば、通勤しながら筋トレができる

③ スマホ依存症にならないように一時間たつと電気ショックが流れて、勝手に電源が落ちるアプリ

④ AIを使って、検索代行してくれるアプリ。
人生のコツ、幸せになるヒントなど好きなお題を与えておけば、勝手に検索してくれる。
結果を見て評価し、よければ褒めて、下手ならダメ出し。
だんだん学習して上手に検索できるようになるはず。
犬などのキャラにすれば、親しみも湧く

⑤ 上記のAI検索代行アプリの動画評価版。
You Tubeなどの長尺の動画は倍速で再生しても全部見るのは億劫なときがある。
事前に視聴代行してくれて、喜んでくれるはずというものだけ報告してくれるので楽。
さらに要約もしてくれるので、忙しいときはそれだけを読めばいい。
自分好みのまとめサイトを作ってくれる。

⑥ クリスタ(クリップスタジオペイント)などで描いたデジ絵をアナログ絵にしてくれるロボット、またはプリンター。
落書きをそれらしい風景に変換してくれるアプリは既にあるので、それをさらに進めて、アナログの現実世界で、ロボットが絵筆と絵の具を使って描いてくれるシステム。
これが完成すれば、画家はコンセプトやテーマを考えるのが仕事になる。
1億総画家の時代が到来!?

とまあ、実現可能なのか、ニーズがあるのか不明ですが、思いつくだけならその後の責任取らなくていいので、なんぼでも出せばいいのです。
④~⑥は実現するなら筆者が自分で使いたいですね ^^;

 

とにかく100個思いつくまで続けるのがコツです。
100個あれば、そのうちの1つくらいは特許申請してみようかなと思えるいいアイデアが出てきます。
1年続ければ3個以上は自慢したくなるようなアイデアがあるはずです。
これでアナタも億万長者!?

 

4.絵のお題、テーマ探しにもオススメ

上記の通常のアイデアマラソンとは別に
「こんな絵があったら面白い」
というお題で考えてみてください。
もうテーマ不足や、何を描いていいか分からないと悩むことはなくなります。

例えば、宇宙というざっくりしたお題候補があったとして、それを細分化します。
ざっと思いつくままキーワードを列挙すると以下です。

太陽系、惑星、恒星、彗星、人工衛星、宇宙ステーション、宇宙遊泳、無重力、天の川、星座、ブラックホール、暗黒物質、ビッグバン……など。

このままでもまだザックリしているので、さらに具体的にするのがアイデアマラソンの領域です。
例えば、宇宙遊泳というお題があったとして、それをどういう構成、構図にするか、何を描くか、どんな宇宙船、どんな宇宙ステーションから出てきたのか、宇宙飛行士はどんな姿勢か、背景は何を描くか……と掘り下げていきます。

犬が宇宙服を着て、一緒に船外活動をしていてもいいですよね。
じゃあ、犬の代わりは何があるか。
ウー○ーイーツなどのデリバリースタッフが宇宙服を着て配達に来たらとか、思いつくままどんどん列挙します。

下らなくていいんです。
いや、下らないアイデアを出す癖をつけると、左脳の検閲を抑える練習にもなります。

隙間時間に考える癖をつけたら、暇つぶしをする時間がなくなり、人生も充実しますよ。

 

まとめ

アイデアマラソンを続けるのは最初はしんどいかもしれませんが、すぐ慣れます。
1日1個でいいので、早い時間に考えておくと、夜ゆっくりできます。

コツは3つです。
・思いついたらすぐメモする
・左脳にケチをつけさせず、とにかくメモる
・下らないアイデアを楽しむ

上記の理由は、アイデアは蒸発しやすい、左脳の検閲を抑える、突拍子もないアイデアは最初は下らなく思えるので心を広くする必要があるから……などです。

絵を上達させたいなら、頭を柔らかくするこのトレーニングも検討してみてください。

 

補足
もっとグイグイ右脳をいじめて鍛えたいというドMな方には、以下がオススメです。
→「右脳トレーニング③ 右脳から湯気が出るくらいフル稼働させる鍛え方

 

               (以上です)

 

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