マインドマップとは思考や連想を可視化(見える化)するツールであり、メモする方法です。
連想とカラフルさを楽しみながら、思いつくまま全部吐き出していくイメージです。
絵のテーマがないとき、何を描いていいか分からないときに役立つかもしれませんね。
この記事で説明する項目の一覧です。
1.マインドマップの概要 |
それでは個別に解説していきます。
1.マインドマップの概要
マインドマップとは、思考の結果ではなく、思考のプロセス(過程)を視覚的に記録するものです。
1970年代に活躍した英国人作家のトニー・ブザン氏が考案しました。
お題やテーマ、解決したい問題を中心に書き、関連する言葉やアイデアなどを放射状に書き、そこからさらに派生していくものは外側へ繋げて、どんどん広げていきます。
途中途中でイラストやちょっとした絵を描き添えることで、脳内をより視覚化しやすくなります。
2.マインドマップとロジックツリーとの違い
似たものにロジックツリー(ピラミッド状に言葉を細分化、具体化していく手法)があります。
これは上の階層のものほど抽象度が高く、下のものほど具体的でなくてはならないというルールがあります。
またロジックツリーは分類して整理、細分化、具体化するのが目的なので同じ階層のものはダブらないようにする、漏れがないようにするというルールがあります。
一方のマインドマップは連想・発想の順に思いつくまま書いていいので、あまり細かいルールはなく、自由度が高くなっています。
見た目も違います。ロジックツリーは階層構造です。
縦に深堀りしていくピラミッッド型でもいいですし、左端にテーマを書いて右に広げていく型でも構いません
マインドマップはお題やテーマを中心に書いて、そこから連想するまま放射状に広げていきます。
派生した関連語で特に気に入ったものがあれば、そこを基点にどんどん広げていっても構いません。
勢いとスピード、直感も大事にしましょう。
3.マインドマップのメリット
・ 創造性を高め、問題点の整理、解決法などが得られます
・ アイデア間のつながり、相互作用から、さらなるアイデアを発想できます
・物事の記憶能力や理解能力を向上させることができます
・複雑に思える問題を視覚化、具体化して、解決のための行動に移しやすくなります
4.マインドマップのやり方
①用意するもの
・大きめの白い紙(罫線などの入っていないもの)を横置き(横長)で使う。
・カラフルなペン(6色ほどあるとよい)
②中心にテーマを決める
主となるテーマ(キーワード、コンセプト、アイデア)を紙の中央に書く。
このときイラストを中心に描くと、なおいいです。
③主となるテーマを分解し、幹から別れた枝のように曲線を伸ばしていく。
これを第1階層のメイン・ブランチ(太い枝)と呼び、曲線の上に名前を付ける。
メイン・ブランチはカラフルにするため別々の色を付けてください。
曲線の太さは中央に近い方を太くして、中央から離れるに従って細くします。
④メイン・ブランチを分岐して、サブ・ブランチで繋いでいく。
中くらいの枝から分岐する度に細くなり、第3階層以降の枝は一本の線になっていきます。
曲線の途中途中で枝分かれするのではなく、ある一点からまとめて分岐するようにしたほうが、より統一感が出ます。
ブランチには名前を1つだけ付けます。
複数の名前が思い浮かんだら、取捨選択するか2本に分けましょう。
⑤ビジュアルを多用する。
イラストや小さな表を途中に書いて構いません。その方が後で見返したとき楽しくなります。
最初の中央のテーマをイラストにするともっとよくなります。
最終的にはマインドマップが一枚の絵になるようにカラフルさと楽しさを意識してください。
最初から最後まで言葉を使わず、イラストと曲線だけで枝分かれしていくと、さらに右脳らしい(画像で思考)、面白いマインドマップになります。
⑥大事な所は丸(もしくは雲みたいなマーク)で囲む。
発生したメイン・ブランチが違っても、関連があると思ったら線で繋ぐ。
⑦全体を眺めて、気づいたことがあれば、イラストでも文字でもいいから、紙の隅にでも書き足す。
まとめ
マインドマップとは、脳内にあるものを視覚化するものです。
視覚化することで問題が具体的になり、解決策やアイデアもひらめきやすくなります。
勢いとスピードも大切なのでチマチマ書かなくていいように、大きめの紙を用意しましょう。
脳内に溜まったものをバケツをひっくり返すみたいにして、一気に流しだすつもりでやってみてください。
それと大事なのがメインブランチ(太い枝)に色つけすることです。
これで見た目がカラフルになり、やっていて楽しくなります。
楽しみながらやることで右脳がリラックスしてアイデアが出やすくなります。
補足
出来上がったものを眺めていると、なんとなく脳内のシナプスのような気がしてきませんか?
右脳が扱う「イメージ」と、左脳が扱う「言葉」を組み合わせて作るので、より脳内の情報に近づけるのです。
もやもやして形になりそうでならないアイデアが有るとき、無いとき、新しいアイデアが欲しいとき、複雑な問題を細分化して可視化したいとき、そんなときにマインドマップを使ってみてはいかがでしょうか。
(以上です)