絵を描く趣味でも始めようと思ったら、費用が気になりますよね。
絵の具や画材の種類は多いので、予算オーバーなら別の画材も検討してみましょう。
間口は広いと思います。
絵画教室に通う通わないも含めて、考えられる費用などをまとめてみましたので、よかったら参考にしてください。
この記事で説明する項目の一覧です。
1.独学か絵画教室か |
それでは個別に解説していきます。
1.独学か絵画教室か
予算がないので独学しかないという人はココを飛ばして次の道具の項目を読んでください。
独学か絵画教室か悩んでいる人は参考になるかもしれないので、よかったら読んでください。
まず絵画教室に行ったほうがいいケースを挙げてみます。
①石膏デッサンをやりたい人
②油絵をやりたい人
③アクリル絵の具、メディウム、「筆を使った技法」を学びたい人
④前に挫折した経験のある人
それぞれ解説します。
①石膏デッサンをしたい人
石膏像は自分で買うと大変なので、これはもう行くしかないでしょう。
1個くらいなら買えても、描き終えたらもう置き場所に困りますよね。
※ビーナス。右はコントラストを強くしたもの
関心のある絵画教室があれば電話して、石膏デッサンやりたい旨を伝えれば、どのくらいの種類の石膏像を所有しているか教えてくれるはずです。
大して数はなくてもその後、静物などのデッサンに展開できるかもしれないので、まずは問い合わせてみるといいでしょう。
②油絵をやりたい人
独学だと挫折する可能性があります。
筆者もそうでした。
分からないことだらけで、すぐ壁にぶち当たります。
初心者の人が教えてもらうことはそんなに多くないのですが、一つずつ階段を上がるように順を追って教えてくれたほうが混乱せずに済みます。
溶き油の使い方など基本的なことを教われば、半年くらいで辞めても、その後はまあまあ何とかなるのではないでしょうか。
技法の試行錯誤は自分でも工夫しなきゃいけませんので、あとは本人のやる気次第です。
ネットの時代ですので溶き油の使い方などは調べたら出てくるかもしれません。
でも、どこが分からないかそれさえ分からない状態のときは検索しようがありません。
油絵をやりたい人は半年だけでも絵画教室に通うと後が楽ですよ。
③アクリル絵の具、メディウム、筆を使った技法を学びたい人
アクリル絵の具自体は自由な画材ですので、自分でテキトーに遊んでも何とかなります。
乾くと水では落ちなくなるので、筆がダメになることや、床や洋服の汚れに気をつけるくらいで、あとは厳格なルールはありません。
ただしグラデーションやグレーズ(重ね塗りによる混色)、スカンブル(こすりぼかし技法)、にじみ・ボカシなどの「筆を使った技法」は絵画教室に行ったほうが早く習得できます。
独学でも何とかなりますが、筆を使った技法は武器になりますので、さっさと身につけたほうが楽です。
メディウムという添加剤も片っ端から買うのは負担なので、必要な場面で詳しい先生に聞ければ、必要なものだけ買えます。
一人で暗中模索して悩むより、聞きたいときに聞ける先生がいれば心強いはずです。
あと気をつけなきゃいけないのは、絵画教室の先生は美大の油画科を卒業されてることが多いと思います。
アクリル絵の具は趣味でしかやったことないという先生もいると思うので、入る前に確認しておいたほうがいいかもです。
④前に挫折した経験のある人
前に挫折した経験のある人は、挫折したキッカケを思い出して、絵画教室の先生にしっかり伝えることですね。
解決方法を示してくれるようであれば通ってもいいのではないでしょうか。
挫折した理由は様々だと思います。
一つ一つ解決していけばいいんです。
焦らず、楽しみましょう。
2.独学の場合、揃える道具
まず主な画材、趣味の種類の一覧です。
鉛筆、色鉛筆、クレヨン、水彩色鉛筆、パステル、コピック、塗り絵、切り絵、マーブリング、水彩絵の具、アクリル絵の具、アクリルガッシュ、油絵の具……など。
①油絵の具以外
たいていのものは100均で買い揃えることができます。
お試しの人はまず100均で買って、ハマったら、画材屋さんでメーカー品を買ってもいいと思います。
②鉛筆デッサンの鉛筆
100均にあるHBや2Bでも始められますが、4B、6Bもあると楽なので、画材屋さんで求めるといいでしょう。
1本100~200円です。
③コピック
油性のマーカーです。
コピックはイラスト、デザイン系の人たちに人気です。
1本300円弱です。
エントリーモデルは12色セットで3,000円くらいからあります。
④アクリル絵の具
100均でも買えますが、本気で始めるならリキテックスやホルベイン、ターレンスなどのメーカー品を買ったほうが断然いいです。
(間違ってアクリルガッシュを買わないようにしましょう)
ただ初期の初期だけ、100均で絵の具をジャブジャブ使って、ドバドバ塗るのを体験しておくと濃度や伸びを学習するのにいいです。
100均のアクリル絵の具は薄めだし、耐久性に劣るので、早めに卒業してメーカー品にステップアップするのをオススメします。
ちなみにリキテックスの入門用は
「リキテックス レギュラー 伝統色 6号20ml 12色セット」で、だいたい3,000~4,000円(送料別)で買えます。
筆に関しては、初心者の人は放置して筆をダメにしてしまう可能性が高いので慣れるまでは100均のナイロン筆でいいと思います。
ただし面相筆だけは画材店で500円以上のものをオススメします。
いい面相筆は100均のもとのは作業効率が全然違います。
⑤アクリルガッシュ
よく間違われるのですが、アクリル絵の具とアクリルガッシュは別物です。
アクリルガッシュは遮蔽性に優れているのでベタ塗りに向いていますが耐久性に劣るので、アクリル絵の具を買いたい人は間違えないようにしましょう。
また遮蔽性が良すぎるのでグレーズ技法(重ね塗りによる光学的な混色)が使えません。
アクリルガッシュも100均で買えますが、メーカー品ももちろんあります。
ちなみにターナーの入門モデルは
「ターナー色彩 アクリルガッシュ AG12C 11ml 12色スクールセット」で、だいたい1,300円前後(送料別)からあるようです。
上記のリキテックスの半額ですが、容量も半分くらいですね。
⑥水溶性の絵の具に必要な画材・道具
絵の具以外の必要な道具です。
支持体(紙やキャンバスなど)、パレット、筆、筆洗い器。必要に応じて木製パネル(水張り用)、イーゼル(画架)
⑦油絵の具、その他必要な道具
油絵の具、支持体(キャンバスや板など)、パレット、油壺、筆、ペインティングオイル(溶き油・薄め用)、ブラシクリーナー(筆洗い油)。
必要に応じて、ペインティングナイフ、イーゼル(画架)
必要に応じて以外がセットになったものが6,000円前後(送料別)くらいからあるようです。
イーゼルは金属製で伸縮式のものが3~4,000円くらいからあります。
3.絵画教室の相場
1)昔ながらの絵画教室(オフライン)
一概には言えませんが、大胆に言ってしまうと都市部など家賃の高い所は1回2時間、月4回通って8,000~1万円くらいじゃないでしょうか。
レッスン時間の長さでも上下します。
地方の家賃の安い所は5,000~8,000円くらいからではないでしょうか。
週2回コースならそれぞれの倍か、ちょっと割引があるくらいかなと思います。
2)オンライン絵画教室
これも一概には言えません。
一概に言えない理由は形式が違い過ぎるからです。
① 動画で自習式
② 質問はメールかLINEなどで。
電話可/不可
(回数制限の有る所もあれば無い所も)
③ 1対複数人のオンライン授業。
ズームなどのアプリを使用
④ 1対1のオンライン授業。
スカイプやズームを使用
コストは①から順に高くなります。
①の動画式は一度作ってしまえば、後は勝手に見てもらえばいいし、先生は時間を拘束されることがないので授業料を安く設定できます。
質問に関しても電話だと通話している間は先生の時間を拘束することになるので、コストがかかります。
①の方式だとメールなどで質問するのがセットではないでしょうか。
③④は昔ながらの絵画教室をオンラインでやっている感覚ですね。
ZOOMなどが使われるようです。
全国で生徒さんを募集できるし、教室の家賃を払わなくて済むのでオフラインの絵画教室よりはコストがかかりませんが、先生の時間を拘束するのは同じです。
スマホのカメラの能力にもよりますが、自分の描いた絵をアップで撮影して、疑問点や悩みを上手く伝えられるようであれば、料金次第ではいいのではないでしょうか。
オフラインのリアルな絵画教室だと先生が代わりに絵筆を握って実演してみせる、修正してくれるというのも有り得ます。
これも良し悪しですので先生が口で説明するのが上手であれば、オンラインでも解決できると思います
(先生、人それぞれです。絵は天才的に上手いけど、口下手な人もいるかもしれませんので)。
オンライン形式の絵画教室のお値段ですが、1ショットだけ、1回限りという授業もあるようです。
1回30分間で幾らとか、60分で幾らとかの細切れの設定もあるみたいですね。
継続的な学習と成長というニーズではなく、この部分だけ知りたいというのがあれば、いいかもしれませんね。
気になるお値段ですが……、う~ん、本当に一概には言えません。
ざっと調べた感じでは
『全然安くない……、オフラインの絵画教室と同じじゃん』
というのが正直な印象です。
一流美大卒の一流の先生が格安で教えてくれるのもあるかもしれませんが、人気の先生はお値段もいい感じになるかもしれませんね。
(以上です)