絵を描く趣味を始めてみようと思ったら、意外と種類があるので戸惑うかもしれません。
ココでは種類や概要はアナログもまとめて紹介しますが、簡潔にするため解説はデジタルに絞っています。
デジ絵に関心はあるけど、とっつきにくかった人、敷居が高そうでよく分からなかった人は、よかったら読んでみてください。
この記事で説明する項目の一覧です。
1.絵を描く趣味、道具の種類(概要) 2.デジタル(デジ絵)の道具一覧 3.選び方のコツ、指針 |
それでは個別に解説していきます。
1.絵を描く趣味、道具の種類(概要)
<1>デジタル(デジ絵)
①板タブ+パソコン+専用ペン
板タブレットと言われる板状の感知装置に専用ペンで手書き入力して絵を描きます。
パソコンに接続して使います。
②液タブ
液晶タブレットに専用ペンや指で手書き入力して絵を描きます。
描いた絵はそのまま液タブ内やクラウドサービスに保存できます。
<2>アナログ
①筆を使うもの
水彩絵の具、アクリル絵の具、アクリルガッシュ、油絵の具
②筆を使わないもの
鉛筆、色鉛筆、クレヨン、水彩色鉛筆、パステル、コピック、マーブリング、クロスステッチ(手芸)
2.デジタル(デジ絵)の道具一覧
①板タブ+パソコン+専用ペン
板タブというのは板タブレットの略で、ペンタブ(ペンタブレット)とも言われます。
手書き入力できる入力装置です。
既にパソコンを持っていれば、数千円で購入できます。
あと専用のソフトがあったほうが効率はぐっとよくなります。
クリップスタジオペイント(クリスタ)やIllustratorが有名です。
絵の具や紙、筆などの画材もスペースも要らないし、手も汚れないし、修正もコピーも簡単という特徴があります。
欠点としては、入力する板を見ずに、パソコンのモニターを見ながら描かなくてはならないため、視点のズレに慣れるまでは戸惑う可能性があるという点です。
ちなみに筆者はすぐ慣れました。
②液タブ(液晶タブレット)
専用の液タブを買う方法と、iPadみたいな汎用タブレットを利用する方法があります。
汎用のタブレットの場合は、別途アプリを購入したほうが作業効率はいいです。
こちらは視点のズレはないので、直接描いている感覚があります。
デメリットとして値段は数万円からと決して安くはないことと、長時間画面を見つめていると目が痛くなること、覆いかぶさるような姿勢で描くと首が痛くなることです。
最近は液タブですべてを描いているプロの漫画家さんも多くいます。
漫画やイラストのプロの世界では昔ながらのアナログ派は減少傾向のようです。
③スマホ+無料アプリ
スマホにアイビスペイントなどの無料アプリをインストールして使う方法です。
アイビスペイントは無料なので学生さんに人気があります。
クリスタ(クリップスタジオペイント)の基本的な機能は搭載されています。
じゃあ、タダだし、スマホは既に持っているし、これが一番いい組み合わせではないかと思ったかもしれませんが、スマホはなにせ画面が小さい!
拡大縮小、レイヤーのコピーやら色づけやらでとてつもない根気がいるので、筆者は早々に諦めて、板タブ+PC+クリスタの組み合わせにしました。
作業効率は天と地ほどの差で、超~楽です。
とにかくお金をかけたくないという人はスマホ+アイビスペイントの組み合わせでいいかもしれませんが、一台のスマホでマニュアルを見ながら操作するのは無理なので、もう一台スマホかパソコンを用意して使うことになり、操作を覚えるまではかなりストレスが溜まります。
指での入力に慣れればいいですが、ペン入力だとスマホと相性のいいペンを探すのも一苦労です。
基本操作を覚えてしまうまでは修行かもしれません。
3.選び方のコツ、指針
アナログかデジタルか悩んでいる人には役立つ項目かもしれません。
選ぶ際のコツ、指針となれば幸いです。
①どんな絵を描きたいのか
イラストや漫画、萌え系の絵を描きたいならデジタルでいいし、普通のデッサン、人物画、静物画、風景画、抽象画を描きたいならアナログでいいのではないでしょうか。
萌え系のイラストを油絵で描いている人もいらっしゃいますが、これはこれで面白いと思います。
厳密に分ける必要はありませんが、自分の目指す絵がどの画材に合っているかは何枚も描いているうちに分かってくるはずです。
反対の視点から論じてみます。
写真みたいな油絵を描く画家さんが人気ですよね。
もし彼がデジタルで描くようになったら、どう思います?
今のような人気を維持できると思いますか?
アナログだから価値があると考える人が多いのではないでしょうか。
アナログの世界でニーズのある絵と、デジタルの世界のとでは違うということですよね。
②何のために描くのか、描く目的
プロのイラストレーターや漫画家になりたい、副業として考えたいというのであれば、デジタル一択でいいかもしれません。
この記事の趣旨、タイトルにある「絵を描く趣味」とはちょっと離れますので深入りしませんが、イラストや漫画なら発表の場も納品形式もデジタルが主流になりつつあるので、デジ絵の勉強をしたほうが早いはずです。
そうでない人、趣味で絵を描く人は「何のために描くのか」と自問自答してみましょう。
単に絵を描きたい、描いてみたいという人や、ストレス発散のためという人には、まずはアナログをオススメします。
従来どおりの絵の描き方ですね。
アナログで描いた絵をスキャンしてデジタル化する必要のある人以外は、まずはアナログでいいのではないでしょうか。
③予算
とにかく無料で始めたい、費用は出しても100均までという場合は、アナログですかね。
上記のスマホ+アイビスペイントの組み合わせは無料ですので、画面の小ささが気にならない人はいいかもしれません。
予算は数万円なら用意できるという人は選択肢が一気に広がります。
油絵の具セットだっていけますが、最初は絵画教室に行かないと溶き油などの使い方が分からなくて挫折する確率が高くなります。
アクリル絵の具なら数千円で始められますし、100均でも入門用は買えます。
④初心者か、ある程度描けるか
デジタルは初期投資が必要です。
スマホ+アイビスペイントの組み合わせで満足できたら初期投資は不要ですが、最初から液タブの購入を考えるなら、ちょっと立ち止まって、絵の趣味は長続きするかな?と考えてみてもいいかもしれません。
まだよく分からん、とにかく始めてみたいという場合は、スマホ用のお絵かきソフトはアイビスペイント以外にもいっぱいあるので、とりあえずインストールして遊んでみてはいかがでしょうか。
それと平行して家にある紙、100均のスケッチブックなどで手当り次第、スケッチをしまくる、クロッキーをしまくるというのもオススメです。
絶対に長続きする、投資費用はドブには捨てないぜという自信があるなら液タブを買ってもいいでしょう。
今後デジ絵が廃れることはなく、主流になるのは間違いないので、かじっておいて損なはいはずです。
まとめ
この記事で説明した項目を再度載せます。
1.絵を描く趣味、道具の種類(概要)
<1>デジタル(デジ絵)
①板タブ+パソコン
②液タブ
③スマホ+無料アプリ
<2>アナログ
①筆を使うもの
②筆を使わないもの
2.デジタル(デジ絵)の道具一覧
3.選び方のコツ、指針
デジ絵を始める場合の組み合わせは3通りですね。
パソコンを持っているなら、板タブがオススメです。
導入費用を安くできます。
まずはパソコン付属のお絵かきソフトを使って、板タブで自分が手書きしたものがデジタル化される感覚を味わってみたください。
試してみて面白そう、相性よさそうと思えたら、早めにクリスタなどへステップアップすると楽です。
一気に世界が広がる感じです。
今後デジ絵が廃れることはないので、萌系とか二次元とかイラストが好きな人は、絵の具などを使うアナログより、デジタルのほうが長く楽しめるかもですね。
(以上です)