絵のお悩み解決

野外スケッチのマナー、禁止事項、注意事項など

2022年2月3日

スケッチ、道具、マナー

天気のいい日に屋外でスケッチするのは気持ちいいものです。
でも自分で気づかないうちにマナー違反をしているかも。
鼻つまみ者にならないように、この際、最低限のマナーは覚えていってください。

ココではアクリル絵の具を使った野外スケッチを想定しています。
アクリルガッシュや水彩絵の具も似たようなものなので参考にしてください。

 

この記事で説明する項目の一覧です。

1.マナーの一覧
2.筆洗いした水について
3.補足
①許可が必要かも
②すぐに移動できる状態で

 

それでは個別に解説していきます。

1.マナーの一覧

人に迷惑をかけない、自然を汚さないのが大前提です。
これすら守れないなら屋外スケッチに行くのは考えたほうがいいです。
でも言われなきゃ分からない、言われたら確かにそうだと気づくケースもあるでしょうから、念のため重要度の高いものから列記します。

  • 絵の具などで汚さない
  • 通行人の邪魔にならないようにする
  • 通路、歩道に荷物を置かない
  • 掲示板や標識を隠さない、塞がない、勝手に動かさない
  • 芝生や植え込みなどの立ち入り禁止区域に入らない
  • 我がもの顔で占拠しない
  • ゴミは全て持ち帰る
  • 筆洗い器の水は捨てない。持ち帰る
  • 人や民家をスケッチされて、嫌がる人もいると心得ておく
  • 公園や公共の場所では鉛筆や水彩絵の具は可だが、アクリル絵の具や油絵の具は禁止されている所があると心得ておく
  • 公園のベンチは公園を利用する人のためのものなので、スケッチで長時間座るのは占有になる可能性があると心得ておく
  • イーゼル禁止の場所もある。通行の邪魔だったり、芝生を痛めてしまう理由だったりします。

 

以上のことは全部当たり前、常識的なことです。
ちょっとくらい構わないだろと思うようだったら、屋外スケッチに行くのは考えたものです。
後からスケッチしにきた人が迷惑します。
下手したらスケッチ禁止の場所に指定されてしまうかもしれません。

現場独自のルールがあれば上記に加えて守りましょう。
これらさえ守れば、健康的な屋外スケッチができます。
ぜひ楽しんでください。

 

2.筆洗いした水について

排水溝や下水があるから大丈夫だろとかいって、現場で筆やパレットを洗ったり、筆洗い器の汚れた水を流したりするのは止めてください。
トイレに流すのも禁止です。

水彩絵の具でも止めましょう。
さらにアクリル絵の具は水に溶け切らず、固体となって底に溜まっていることが多いのです。本来なら燃えるゴミで出さなきゃいけないようなプラスチックと同じものです。

現場の排水溝が干上がっている状態なら、そこに留まった筆洗い水はやがて乾けば沈着して取れなくなってしまうかもしれません。

野外スケッチでは、空のペットボトル500mlサイズが筆洗い器として便利です。
それに水を入れておいて、筆を突っ込んで洗います。
突っ込む前に古布やキッチンペーパーなどで筆を拭ってやると、ペットボトルの水が汚れるのが遅くなります。

面倒かもしれませんが、筆洗い器の水は家に持ち帰ってください。
最低限のマナーです。

 

3.補足

①許可が必要かも
神社仏閣でスケッチするときは、まず可能か確かめてください。
無人の神社でも掃き清められていたら、地元の人が掃除しているので、よくよく慎重に判断してください。

少し話が逸れますが、ペンなどで電車で対面の人を勝手にスケッチして、あまりの上手さにスケッチされた人が感激する……なんて動画を見たことあるかもしれません。

でも、気持ち悪がられる可能性が高いです。
場合によっては怒られるかも。

感激されるくらい上手で、しかもプレゼントするなら許されるかもしれませんが、練習のためにこっそり他人をスケッチするのは止めたほうが無難です。

遠くから、本人が特定されないような描き方なら、ギリ大丈夫かもしれません。
大目に見てもらう、見逃してもらうという感覚です。
相手によりますので、嫌な人は嫌がると心得ておきましょう。

風景スケッチでも人や家が特定されるような描き方はSNSなどでネットにアップすることを考えているなら慎重に判断したほうがいいかもです。
逆の立場で考えたら分かりますが、自分や自分の家を勝手に撮影されてネットにアップされたら気持ち悪いですよね。

 

②すぐに移動できる状態で
レジャーシートを広げて占有なんかしていないくても、いつなんどき何が起こるか分かりません。
公園の端で慎ましくスケッチしていたのに、近くでサッカーやキャッチボールが始まって危なっかしくてイライラする……という事態が来ないとも限りません。

危ないからアッチ行けなんて言えば、トラブル必至です。
どちらが先に居たかなんて関係ありません。
危ないなら自分が移動するしかありません。

それ以外でも何が起こるか分からないので、スケッチさせてもらっているという気持ちで柔軟に対応できるようにしておきましょう。

 

まとめ

自然を汚さない、人に迷惑をかけない。
通行の邪魔をしない、占有しない。
ゴミや、筆洗い器の汚れた水は必ず持ち帰る。

来たときよりキレイにして帰る。
そうすれば、スケッチする人も、周りの人も快適に過ごせます。

マナーを守って、野外スケッチを楽しみましょう~

 

               (以上です)

 

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