絵のお悩み解決

■絵が下手と思ってしまう原因、特徴、練習法7選(前編)

2021年11月19日

絵が下手,悩み,練習法

自分の絵が下手で楽しくないと落ち込んだり、悩んだりしている人もいると思います。
練習してるけど、なかなか上達しないという人もいるでしょう。
自分には才能がない、画才なさ過ぎと諦める前に、やるべきことがあります。
画才の8割は練習と根性で何とかなります。誰でも練習を重ねれば、上手くなります。

ちなみに天才といわれたピカソの作品数は5万点以上、素描(ドローイングなど)に至っては12万点以上と言われています。
12万点を仮に40年で割るとしたら1年あたり3,000点ですね。
油絵の大作などを制作しながら単純計算で毎日10点近くを40年間も続けていたことになりますよね。

大リーグで活躍したイチロー選手は子供の頃、年間360日練習し、プロになってからはシーズンオフの間も練習していたそうです。
上手い、天才と言われる人はちゃんと練習しているということです。

ただし、基礎を知らずに闇雲に練習しても上達は遅くなるので、この記事で原因と特徴、練習法を紹介します。

 

この記事で説明する絵が下手と思ってしまう原因の一覧です。

1.想像や記憶で描いてる、下調べしてない
2.直線や丸を描けない、線が汚い
3.人体骨格を理解してない、覚えていない
4.線遠近法(パース)を理解してない
5.色の原理を理解してない
6.立体感を出せていない、平面っぽい
7.光源を意識してない、光と影が不自然

 

それでは個別に解説していきます。

1.想像や記憶で描いてる、下調べしてない

絵の上手い人は記憶だけで、サラサラと描いてるように思っているかもしれませんが、上手い人ほど、謙虚です。
真面目に下調べしています。
描く前にネットで調べる、図書館へ行く、または現場に行って写真を撮ってくるなどの労力を惜しんでいません。

記憶だけで描いて上手くない、下手とか落ち込む暇があったら、さっさと下調べしましょう。

また左脳が邪魔している場合もあります。
左脳は記号化して記憶しているので、例えば顔の中には横長の楕円形の目が2つ、鼻は縦長の二等辺三角形に小鼻が両脇について、口は葉っぱみたいな形だと覚えています。

そして詳しく観察しようとする右脳を邪魔するのです。
そのため、せっかく網膜に映っているのにそれをそのまま紙に描けなくなってしまうのです。
左脳が出しゃばらないようにするためには、さらっと決めつけずに、しつこく細かく見ていくことです。

 

2.直線や丸を描けない、線が汚い

①長い直線
一気に引くのコツです。
チマチマと細切れの線を繋いで長くするのではなく、一気に描きましょう。
肘を中心に手先を回転させると、どうしても曲線になってしまうので、そういうときは紙を回転させて上から下へ垂直にして一気に描くという方法もあります。

 

②指のトレーニング
人差し指と親指で輪ができるように鉛筆を持っていると思いますが、その輪を横長に伸ばしたり、縦長に潰したりして。鉛筆の先を突き出したり、引っ込めたりするトレーニングです。

指の関節が固い人、こわばっている人は最初、筋肉痛になるかもしれません。
ぎこちない動きしかできない人は字が下手かもしれませんが、このトレーニングで字も上達するはずです。
自分の思い通りの線が描けない人は、実は指の筋肉がこわばっていたのが原因かもです。

 

③正方形の練習
1辺1cmの正方形をフリーハンドで描いてみてください。
90度の直角が描けないと形が歪みます。
水平、垂直も最初は難しいかもしれませんが、練習です。

100個も描けば、上手くなるはずです。
上記②の指のトレーニングと平行してやれば、きれいな直角、水平、垂直を描けるようになるはずです。

 

④丸の練習
正方形を囲む丸を描いてください。
四隅が接するように丸を描くのです。
または正方形の内側に丸を描くのもやってください。
自分で描いた不正確な正方形ではなく、原稿用紙などの正確な正方形がいいでしょう。

手首を固定して、手首より先の手だけで描く方法と、肘も動かして利き腕全体を動かして描く方法があります。
まずは指先の伸縮だけで描いてみてください。大きな絵やキャンバスに描くときは後者の練習が活きてきます。

 

3.人体骨格を理解してない、覚えていない

人体骨格

バランスが悪い(手足や首が長すぎ、短すぎ、頭が大きすぎ、小さすぎ)

これはクロッキーで改善します。
クロッキーは速写とも言います。
1~5分間で人体を写すことです。

以前はポーズマニアックスという便利なサイトがあったのですが、Flash Playerが使えなくなって、サイトも無くなってしまいました。
「ポーズマニアックス 代わり」で検索すれば、いくつか代用のサイトが出てきますので、ガンガン描いてください。

ポーズマニアクス、筋肉

ここでいう人体クロッキーの練習のコツは、とにかく短い時間(1枚あたり1~2分間)で量をこなすということ。
1日10体を100日、計1,000体描いたら、あとは見なくても描けるようになります。
体で覚える感じです。

筆者はA4のコピー用紙を4等分に折って、1枚に4体x3枚、毎日12体を描いてました。
3ヵ月でだいたい分かってくるので、見た画像を頭の中で上下左右に回転させても描けるようになりました。
バランスのおかしな所があれば、自分で気づけるので便利ですよ。

 

※長くなったので、ページを分けます。

 

             (後編はコチラ

 

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