絵のアイデア・発想法

■マンダラート法のやり方、使い方

2021年10月15日

マンダラート法

マンダラートとは、デザインコンサルタントの今泉浩晃氏により考案された発想法の一種です。

3x3の9マスに連想されるアイデアを書き込む方式が一般的に知られていました.。
メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手が高校生のときに記入した81マスのマンダラートが凄いと評判になり、最近は後者のほうがより具体的なアクションに移せるとして知られつつあります。

 

この記事で説明する項目の一覧です。

1.マンダラート法のやり方
2.マンダラート法の気をつけること
3.マンダラート法の効果
4.スピードと勢いが大事

 

それでは個別に解説していきます。

1.マンダラート法のやり方

① 横3つずつ計9マスを用意して、中心にテーマ(目標、問題点)などを記入する。

② 心のマスの周囲に、テーマに関するアイデアや問題点の解決法などを書き込んでいく。

③ 必ず周囲の8マスを埋める。

④ 8マスに記入した言葉を2マス外側(中心から離れる方向)のワクに転記(コピペ)する

⑤ 転記した言葉を中心にして、最初と同じように8マス分のアイデアや解決法などをさらに具体的にして書き込んでいく。必ず周囲の8マスを埋める。

⑥ 8マスx8マス=64アイデアが出揃ったら全体を眺めて、具体性、実現性を検討し、非現実的、単なる理想で終わりそうなものは書き換える。

 

2.マンダラート法の気をつけること

1)マスに記入する言葉はなるべく短く、シンプルに。
文章は不可。
テンポが悪くなり、せっかくのアイデアが萎みかねないためです。

2)ある程度、スピードと勢いが必要。
アイデアの良し悪しや、実現性などの左脳が出しゃばるような審査・取捨選択は後回しにする。
出揃った後で、入れ替えればよい。

3)アイデアに詰まったら、既出のものを流用したり、広げたりしてみる。

4)あまりにもアイデアが出てこないようだったら、中心のテーマを変えてみる。
既に細分化され過ぎたテーマかもしれないし、複雑で一筋縄ではいかないテーマかもしれません。

5)最初の中心に書くテーマは具体的に
ぼんやりとした抽象的なものをテーマにしてしまうと、出てくるアイデアも抽象的で、非現実的なものになりがちです。
具体的なテーマを出発点にしたら、自由すぎるブレーンストーミングより具体的なアイデアが出てくる可能性が高くなります。

6)自己批判的なこと、ネガティブなことを中心のテーマにしない。
なぜ自分の絵は下手なのかとか、なぜいつまでたっても絵が上達しないのか、みたいな聞き方をするとろくなことがないです。
それよりどうしたら上手くなるか、みたいな建設的な問題提起をしたほうがずっと効率的です。
マンダラートも楽しみながらやりましょう。

 

3.マンダラート法の効果

・ 漠然とした希望が具体的な目標と行動指針になる
・ 自分の思考、アイデアを整理できる、視覚化できる
・ 全体を見て、優先順位づけができる
・ 思考漏れをチェックできる
・ 具体的なアクションに落とし込める

文字ではありますが、整理されて視覚化されるので漠然としたテーマが掘り下げられ、より深く認識でき、さらには具体的なアクションに落とし込めます。

完成したマンダラートは目のつきやすい所に貼っておけば、だらだらとスマホを見たり、ゲームをやる時間が減ったり……するかな、いや、してほしいですよね。

スマホやゲームをやる時間を削減するのは意思の問題ではなく、もう習慣になっちゃっているはずなので、時間制限のアプリをインストールして強制的に使えなくなるような対策をしてはどうでしょうか。
ダラダラ使う習慣ないよという人は具体的なアクションを淡々と進めていきましょう。

 

4.スピードと勢いが大事

時として右脳が活性化すると爆発的にアイデアが湧き出してくることがあります。
そういうときは枠やフレームに囚われずに、余白や新しい紙にどんどん書き出してください。
読めるか読めないかくらいの速記でも構わないので、とにかく右脳の大量出力・アウトプットの速度に負けないように、必死にメモしましょう。

アイデアはすぐメモしないと蒸発してしまいます。
物凄い勢いで出てくるアイデアを書き留めるのを一回でも体験すると、ブラインドタッチができる人でも追いつかないというのが分かります。
ましてやスマホに人差し指で入力しているようでは話にならないというのが分かるでしょう。
湧き出たアイデアをメモせずに蒸発させてしまうと、一生二度と思い出せない可能性があります。
モッタイナイですよね。

 

まとめ

マンダラート法の中心に書くテーマは具体的なものにして、ある程度スピードと勢いを意識して、どんどん書き出しましょう。

さらにテーマは建設的、前向きなものにしたほうがやっていて精神的に楽ですし、楽しめます。
自己批判的、ネガティブなテーマは選ばないようにするのもコツです。

マンダラート法はぼんやりと分かってはいるけど整理されていない思考をスッキリさせてビジュアル化もできるので、やるべきことリストより視覚に訴えることができます。

完成したら、目のつく所に貼って、あとは実行するだけです。
くれずれもマンダラートが完成しただけで満足しないように。 ^^;

 

補足
絵の世界に応用するとしたら、マンダラートの中心に書くテーマは以下が考えられます。

・ どうしたら絵が上手くなるか
・ 自分らしい絵とは何か
・ 新しい絵のテーマを見つける
・ 画期的なコンセプトを開発する
・ 個展を開く
・ 公募展で入賞する
・ 画家になる

最初の2つは解決したい問題で、後の5つは目標ですね。
まだまだあるはずですので、ご自身でもマンダラートの中心に書くテーマを考えてみてください。

目標が定まれば、そこに至るためには何をすればいいか、やるべきことが見えてくるはずです。
明確になったら、あとは時間を確保して余計なものを排除して、淡々とやるだけですね。
マンダラートを活用して、大谷選手みたいに超ビッグになっちゃってください。

 

               (以上です)

 

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